ドラえもん制作の裏側。弟子から見た原作者・藤子・F・不二雄さんの姿。

みなさんは藤子・F・不二雄先生をご存知だろうか。

何を隠そう大正義ドラえもんを生み出した漫画界の王様的存在の方である。(神様は手塚治虫氏か?

大先生は博識で優れた観察眼を持っていらっしゃる方で時々予言もしている。

たとえばおよそ30年ほど前に描かれたコレ↓

テレビも見れて音楽も聴けて写真もとれる小さな四角い箱…

これスマホのことだよね!?!?

しかもやってるテレビ番組が面白くないときたw

漫画に限らず作る作品にはその人の人柄や思想みたいなものが滲み出るもんだとわたしは思っているが、

ドラえもんの優しい作風に見られるように原作者もまたとても優しく理知的で家族思いの人だったそうだ。

そんな生前の藤子・F・不二雄氏の姿を描いた本は数々あるが、

特に藤子・F・不二雄作品が好きな方にぜひおススメしたいのがこれ。

ドラえもん物語である。

ドラえもん物語 ~藤子・F・不二雄先生の背中~ (てんとう虫コミックススペシャル)

この本は藤子・F・不二雄氏の最後の弟子・むぎわらしんたろうさんが藤子先生の側でアシスタントとして働き

今だから言えるドラえもん制作の裏話を描いている。

むぎわらしんたろうさんは子供の頃からドラえもんが大好きで何の話が何の巻数に描いてあるかもすぐに当てられるほどのドラえもんマニアであった。

何度か漫画を投稿し、晴れて藤子先生のアシスタントになった彼はドラえもんの作者と間近で仕事をすることになる。

この本には藤子・F・不二雄先生の人柄を示すエピソードが沢山載っている。

仕事の合間を縫ってアシスタントの描いた原稿のアドバイスをしたり

職場の人から貰った誕生日プレゼントを仕事場に飾ったり

映画が大好きで大量のLD(レーザーディスク)を仕事場に持って行って職場の人に貸していたり

おちゃめで優しく、作品の読者のみならず一緒に働く人たちからもとても慕われていた漫画家だった。

そんな穏やかで知られるF先生であったが、若い頃は結構頑固なところがあったようだ。

高校卒業後に就職した会社を向いてないと1日で辞めたり出版社に自分の原稿をダメ出しされてキレたりしたエピソードは有名である。

逆にそういう頑固さがあったからこそ、大人の世界に染まらないでいつまでも子供に寄り添うような作品を作り続けられたのかもしれないね。

そんな藤子先生は病気を患っており、体調も思わしくない状況が続いていた。

いつからか事務所に来なくなり原稿に引く線も弱々しくなって行った。

1996年9月23日朝

最期はペンを持ったまま亡くなっていたそうだ。

「劇場版ドラえもん ねじまき都市冒険記」執筆中の出来事である。

最期の最期まで「ドラえもん」を描き続けた。

先生がドラえもんを我が子のように大切にし

どれだけ仕事を愛していたかのかと言う事を想像すると涙なしには見られない。

そしてその遺志も、むぎわらしんたろうさんは勿論他の藤子プロやドラえもんスタッフの方々にも受け継がれていくことだろう。

「ドラえもん」という作品も素晴らしいが藤子・F・不二雄氏も同様に素晴らしい人格者であり、きっとこれを読んだ人は「一度でいいから作者さんに会いたかったな。」と思うのではないだろうか。

藤子・F・不二雄ミュージアムに訪問する前にこの本を読めて本当によかった。

記念すべきドラえもん第1巻の感想はこちら!

http://kimian5.com/post-1705/