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山口百恵の半生が綴られた「蒼い時」。人の幸せとは。

人間の幸せってなんなのだろう。

いつまでも若々しく沢山の人からちやほやされること?

能力を認められて世界を股にかけること?

色んな人がいて色んな人生があってその分だけ色んな種類の幸せがあるのですね。

でもさ、

結局なんだかんだで、本気で好きな人に愛されその人と人生を歩む普通の人生がこの世で最も幸福で至高の贅沢なのだと思いますよ。簡単そうで、誰でも辿り着ける幸福じゃあない。

それこそ沢山の人と恋して取っ替え引っ替えするよりもずっと…。

と、山口百恵のことを思い出すたびにそう考えるわたしなのです。

1980年代。

当時彼女はトップアイドルで14歳でデビューし結婚して芸能界を引退する21歳まで、数々の名曲を世に送り出し、大スターの座に登りつめました。

山口百恵は現役時代、むちゃくちゃ綺麗な人でしたが、結婚を機にあっさり芸能界を引退、週刊誌に撮られた現在の彼女の姿は(一般人と比べればそりゃ綺麗だろうけど)その辺歩いててもわかんないくらいのオバちゃんに変貌しています。

マツコが書いた本でも語っていました。

「山口百恵は幸せだからあんなにオバちゃんになってる。あの姿は彼女が幸せだという証拠だ。」と。

わたしもあの写真を見て

あ、幸せなんだろうな。この人。」と思いました。

確かにかつての美貌は失われているけれどわたしは年を経てもなお変わらず「美しい」と感じましたよ。

彼女にとっての幸せとは

普通に家庭に入り

普通に旦那さんと仲良く暮らし

普通に好きな人の子供を産み子供たちの立派に成長する姿を見届けること。

別に男性と張り合わなくたって「普通」がどれだけ尊い幸せなのか、彼女はわかっていたのでしょう。

しかしアイドルとして「自立している女」と呼ばれていた彼女は結婚を理由に引退することについて「女として堕落している」と世間から見なされてしまいました。「あなたのせいで女性の地位は昔に逆戻りしてしまった」と言われたこともあったといいます。

「自立」とは一体何なのでしょうか。男性に張り合って仕事をし続けることなのでしょうか。彼女は疑問を抱きました。

以下は山口百恵が21歳のときに執筆した自叙伝「蒼い時」からの一節です。

女にとっての自立を私は、こう考える。

生きている中で、何が大切なのかをよく知っている女性。

それが仕事であっても、家庭であっても、恋人であってもいいと思う。

「私は、自立する女」という看板をブラ下げている女性も、薄っぺらな感じがしてならない。世間に出て、活躍してゆくばかりが、「自立」だとは決して思えない。

これ、ものすごーーく深いですよ。

今は女性の自立が当時よりも推奨されてるんだから余計に。

かつて結婚することだけが女性の人生でしたが、現代では女性の生き方は多様化してきました。

そこで女性の自立と聞くとどーしても男性に舐められないようにと仕事や生活で張り合うことだと思いがちですが、そうすることで自分が無理をしていると感じるのならちょっと待ってほしい。

それは自分が本当に望んだ道だったのか?

世間から推奨される「自立」に辟易していないか?

もしかしたら押し付けられた価値観によって自分の選択を行なっているのではないか?

仕事でバリバリやろうが家庭に入ろうが離婚しようが再婚しようが一生独身だろうが専業主婦になろうが共働きしようが

当人が考えに考え抜き納得する人生の選択をしている自覚があるのならそれは立派な「自立」と呼べるでしょう。

この記事でも書きましたが

ときには昔話をしようじゃないか アーサー王物語って知ってますか。 中世後期、約700年前に作られた騎士道物語です。 アーサ...

全ての女性の願いは「自分の意思を持つこと」。

山口百恵も旦那さんが「女なんだから俺の言うことに従えや!!」という傲慢な男ではなく、

ちゃんと彼女の意思を尊重してくれる男性だったからこそ専業主婦を選んだのでしょう。

ちゃんと自分の目で見極めちゃんと自分の頭で考え、彼女なりの芯を持っているところが「美しい」のですね。

どの生き方にも不正解はなく、その都度周りの声に焦ることもなく自分の声に従って丁寧に選び取っていく。

それが新しい女性の生き方なのではないでしょうか。

↓とても21歳の娘が書いたとは思えないほどの文章力で人生観を綴った自叙伝。衝撃的なのでマジで読んだ方がいい。

それにしても昔のアイドルって今とは別格レベルで綺麗で知的だよなあ…。







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