【絵本】哀愁のケチャップマン【レビュー】

「じぶんにしかできないなにかをさがして  まいにちなやむケチャップマン」

!?

やばい。久しぶりのヒット作品に出会いましたよ。

これは鈴木のりたけさんという絵本作家のデビュー作。

ケチャップマン/鈴木のりたけ


ケチャップマン

あらすじ

彼の名前はケチャップマン。押せば出てくる、真っ赤なケチャップ。自分にしかできない何かをさがして日がな一日なやむケチャップマン。ポテトフライの専門店で、ひたすらポテトをあげる日々。ある日突然、トメイト博士があらわれて…

シュールレアリズムの極み。センスの塊な作品ですよ。

一見個性的な主人公・ケチャップマンさんですが、中身は世を生きる現代人と同じ。

「仕事ってなんだろ…このままでいいのかな…」

そんなことを考えながらも自分の才能や個性を信じて突き進んでいくしかないのです。

きっと作者の体験談も練りこまれているのでしょう。しょぼくれ方が異様にリアルです。

その世界に入り込んでしまったが最後、もう彼はしがないサラリーマンにしか見えません。

何がいいってケチャップマンさんの不備な姿が良いんですよね〜。しょんぼりしてる様子が妙に似合うと言うか。

こんな奇抜な見た目をしてるのにそんな尖った個性を自分で持て余してる感があります。

ラストもハッピーエンドのような、ハッピーエンドでないような…というモヤモヤ何ともはっきりしない所もわたし好みです。

ネットで見てもあまり書評されてない文字通り幻の作品なのですが、突き刺さる人には突き刺さる絵本だと思います。

いやあ、これは一読の価値ありです。

わたしは気に入りすぎて一日一回読んでます。

作者のブログでケチャップマンの番外編漫画やケチャップマン作成の裏側が見られますよ。↓

http://d.hatena.ne.jp/staffroom/touch/20151130/1448879092